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紫「精々(せいぜい)、俺と彼の視界に入らないようにするなら、勘弁してあげるけど?」
「ちっくしょ!」
男達の一人が俺に向かって来る
腕を振り上げる動作からして身構え、攻撃の軌道を読んでかわした
これにより入り口から離れる
紫「根性は認めてあげよう ただし…相手が悪かったね」
笑みを消すと同時に殺気を溢れさせ、三人にぶつけた
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「ひぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「化け物だ!」
すると、どうだろう
さっきの勢いはどこへやら、悲鳴を上げて倉庫から出て行ってしまった
紫「え?逃亡?マジで?」
置いて行かれた俺は呆然と彼等の背中を見ていた
倉庫の周囲に生い茂る森の中へその姿が消えると、殺気をしまって頭をかく
ちなみに長い後ろ髪は、今は出しているので、サラサラとした感触がある
根暗なシエンの時は制服の中に隠していた
紫「根性もないのにレイプなんて最低行為を思い付くなんて…とことん思考底辺だね まぁ、あれだけ怯えてたら視界に入らないだろうね」
逃亡直前に見た顔は引き吊り、顔色も青を通り越して白くなっていた
あれなら、少なくても俺と被害者の前には顔を出さないかな
さて、と…ここからが難しいんだよね
再び倉庫内を見れば、小柄な少年が床に転がったままだった
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