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紫「大体ねー、ベリー ルヴィナを中立国にするように仕向けたのは俺のよ?魔界側でも人間側でも不安定な立場になるってリスクぐらい計画してた時点で分かってたに決まってんでしょー 俺を見くびっちゃ困るね」
ベ「…すみません、出過ぎた事を言いました」
珍しくションボリとするベリーに近付き、遠慮なく抱き着く
俺の行動に驚いたのは、もちろんベリー本人
ベ「し、紫苑様!?」
紫「心配してくれたんでしょ?大丈夫だよ 俺はそんなにヤワに出来てないし、君達がいるから安心して立ち回れるんだから、ね♪」
ベリーの胸に顔を埋めた後、笑顔を彼に向ける
向けられた相手は、どこか呆れた顔をしながらも安堵しているように見えた
ゆっくりとベリーから離れ、肩をすくめた
紫「それ以前に学校ってトコに権力を持ち込むなんて無粋な真似はしないよ そんなの小者がやる常套(じょうとう)手段だ ここでは知力と武力と情報力しか使わないって決めてるんだからね」
元から権力がきかないよ、と続けると、ジュナリスが首を傾げる
ジュ「権…力…きか、ない…?」
陽「ここは異質と言うのか?」
ジュナリスに続いて放たれた陽炎の質問に、うーん、とうなる
紫「ここに限らず学校って空間は独立的な場所だと考えていいね だからこそ被害者を違和感なく保護する必要があるんだよ まぁ、保護する方法なんていくらでもあるから大丈夫だよ♪」
ニヤリと笑う俺を見たフローズンが短い悲鳴を上げた
悲鳴を上げる必要なんてないのに…解せぬ!
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