第二章 俗に言う、前途多難かよ!

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カチャ… 不意の音に床に向けていた視線を上げると、ジュナリスが紅茶をいれたカップを置いていた その姿はどこぞの騎士か、と問う程にさまになっている 紫「ありがと、ジュナリス」 ニコリと笑って礼を言えば、無言で頷かれる カップに口をつけながら周りを見る ちょうどベリーが全員に紅茶を配っていた ジュ「紫…苑…」 紫「なぁに?」 ジュ「アレ…ど…する…?」 ジュナリスが言うアレとは、被害者の少年の事だろう すでに身の振り方は考えてあり、決定している つかジュナリスよWWW瀕死寸前だった奴をつかまえてアレ呼ばわりですかWWW 歪みないなぁWWW 紫「彼は保護するよ あのままにしたら彼は外にも出れなくなる 最悪、精神が壊れる」 ジュ「…わか、た…」 一言だけ承諾の言葉を口にした後は無言になるジュナリスは、ただ俺の隣にいる なんとなくだが、今、ジュナリスの中で情報を処理し、自分がすべき行動を考えているのだろう 頭はいいけど、感情的に行動出来ないんだよねぇ、ジュナリスって どこをどう育て上げたら、こういう奴になるんだか不思議でならないよ ( -∧-)=з デビルド国時代の教育をそのまま採用出来ないし、事例が近くにいるから信用出来ないし… だから一から作ったり、他国の教育を採用しちゃうんだよね そんな事を思考の隅に追いやり、少年の様子を眺めた だいぶ落ち着いたらしく、ベリーやフローズン達と談笑してわずかに笑みを浮かべ始めていた フローズンは土下座をし、それを慌てて少年が止めさせようとしている もういいかな 紅茶を飲み干し、ゆっくりと腰を上げて少年に近付く
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