第二章 俗に言う、前途多難かよ!

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不満は原因であろう転校生に向けられ、これにより騒ぎが起きた 騒ぎはもちろん、転校生が暴力を振るったからである キレんの早っ 騒ぎによって呼ばれた風紀委員会は暴力を行使した転校生に処罰どころか、暴力を振るわれた生徒を退学処分にしてしまった ここからは転校生の独壇場になり、めぼしい美形の生徒を自分の傍に置くようになった 抗議しようにも生徒会も風紀委員会も機能停止し、気付いた時には学園内の風紀は完全に悪くなってしまった 王道転校生ぇ… 全部テメェが原因かよ しかもイケメン侍(はべ)らせるって… 嫌な事を思い出すよ 紫「どないせぇちゅーねん」 陽「よくも、まぁ、学園が維持出来るのぅ」 ト「多分…会計様のおかげだよ」 フ「会計、さま?」 ト「えっと…生徒会の会計様だけが、その転校生の傍に行かずにずっと仕事をしてるんだ あの方だけが生徒の希望なんだ」 トルミの言葉に嘘はなく、心底そう思っている これにより俺は会計が唯一まともだと判断した ト「あと…これは噂なんだけど…」 白「なぁに?言ってみて」 ト「転校生は学園の理事長の親戚じゃないかって話があるんだ 本当かは分からないけどね」 この時、俺は顔を引きつらせながら思った はい、王道ですね!真実ですね! 学園長じゃなくて理事長だけど! 学園の最高権力者とつながってるけど! メンドイの他ねぇよ、あの黒マリモ!
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