第二章 俗に言う、前途多難かよ!

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そっとベリーが近付いて来て耳打ちをする ベ「役に立ちますか?噂ぐらいしか聞けていませんよ」 紫「噂ってのは突き詰めれば情報の宝庫だよ 例え嘘でも嘘を流した犯人の意図と行動が分かるし、トルミは十分に俺達の役に立つ」 フ「腹黒コンビ…」(--;) 紫・ベ「「お黙り、ヘタレ犬」」 フ「犬じゃねぇっつってんだろがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 ト「な、何!?」 いつものやり取りをしていたが、慣れないトルミが肩を揺らして不安そうにこちらを見る 俺とベリーは即座にフローズンの口を塞ぎ、笑顔で対処した 紫「気にしなくていいよ ねぇ、ベリー」 ベ「えぇ、大きな声を出してしまってすみません いつもの事ですからお気になさらずに」 ト「そう、なの?」 フ「ふぉふ(おう)」 フローズンが口を塞がれた状態で返事をした トルミはやっと安堵の息を吐く 俺もパニックになっていない事に安堵しつつ笑顔を保つ 紫「トルミ、ありがとう 君は俺達が保護しよう、友人が心配するだろうから部屋に戻るといいよ 悪いけど、友人に事情を話しててもらうと助かる 後…これを」 ト「これは?」 トルミに手渡したのは、丸型の黒い石 サイズは手のひらに包めるぐらい小さい 紫「それが君の危険を察知して俺達に教えてくれるんだ いわば魔道具の一種だよ」 ト「ほ、本当!?ありがとう!」 満面の笑顔で言うトルミを見て、内心では苦笑した ごめんね、魔道具っていうのは嘘だよ 本当は……目を閉じたクロスケ君ですWWW
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