第二章 俗に言う、前途多難かよ!

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トルミの手のひらに乗せられたソレに目を向ける 黒い石に一対の目玉が現れ、クロスケ君がこちらを見上げていた 彼の事、頼むよ 目を細めると、こちらの意図を汲み取ったようにクロスケ君の目が一度だけ瞬きをして目を閉ざした それを満足げに小さく頷いた 不意にベリーが首を傾げる ベ「そういえば…トルミさん、授業はよろしいのですか?」 ト「あ!どどどどどしよ…!」 今、気付いたとばかりに慌て出すトルミがオロオロとし始めて明らかに動揺にしては行動がおかしくなる しっかし…本当、コロコロと表情が変わるなぁ、トルミって 行動も素直で、嘘付けない性分だねWWW でも、そういう子は好きだわWWW 俺がそんな事を思っているとはつゆとも知らず、フローズンが首を傾げながら尋ねていた フ「もしかしてよぉ、襲った奴等って同じクラスじゃねぇよな?」 ト「う、うん…教室に行ったら…」 フ「出会(くわ)しちまうってトコか おい、どーすんだ?」 俺の方に顔を向けてフローズンが問う 何かしらの対処法を提示しろ、という意味だろう 流石に一人には出来ないし、だからってこのままじゃぁ彼の成績や素行に影響を与えちゃうね… 頭の中でいくつかの手段を上げて消去法で一つに絞る 紫「白夜、陽炎 トルミと一緒に行ってあげて トルミは、その足で適当な理由を付けて休学してなよ」 ト「え!?何もそこまで!それに休学って!」 驚愕と不安を交互に浮かべる彼が再びオロオロし始めた 紫「忙しい子だね 白夜と陽炎は強いから大丈夫だよ 休学は一週間でいい、それまでに体勢を整えておくから」
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