第二章 俗に言う、前途多難かよ!

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それから世界の管理者である神ベル、その補佐モルティア、唯一神ユイ、そして俺をまじえた会議をした結果、ベルが神龍の座を完全に明け渡したので今の状態におさまった、という事になった ベルが言うには、神龍は属性等を持たず、世界グランドルにある全ての生きるものや概念の大元であり、存在する全ての力を自在に扱えるらしい 言ってみれば、遺伝子の根本 試しに神界に記録されている属性や能力を使ってみた 結果、扱える力も制限なかった 通常は100%以下で発動する性質・属性・能力を俺は120%で使えた チートが更なるチートになった、て爆笑したねWWW 世界に存在する力は、元は神龍のものであり、生み出したもの達に分け与えたのだから当然だ、とベルが笑い飛ばしていたのを思い出した 全くもって笑えねぇよ 本来はないが、あえて神龍の力に名前を付けるなら“源(ゲン)” つまり全ての源(みなもと)であり、始まりである、同時に終わりのたどり着く力 存在も概念もない でたらめのようだが、世界そのものである神龍なら当然らしい ここまで説明したのを踏まえ、改めて現状の説明を開始しよう 現在、俺は新入生なら誰だって通る道、検査を受けている 目の前には二つの水晶が並び、両脇には記録者らしき係が二人、立っている 後方には、順番待ちの同じ新入生達 よくある、あの魔力や属性を調べる検査だ 検査は簡単 二つの水晶に手をかざして魔力を流し、水晶がそれぞれ属性と魔力量を表示する
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