最終話

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まいにちおいのりをして、 やっとふたりのまえにすがたをあらわした海(うみ)のかみさまは、 ミユちゃんがこどものころに見(み)たすがたと、ちっともかわりません。 おじいちゃんとおばあちゃんになったふたりを、 木(き)のあいだからじっと見ていました。 「ばつが終(お)わる日(ひ)はないのですか?」 おそるおそるミユちゃんがはなしかけると、 かみさまは大(おお)きくうなずくだけです。 「ほんとうに わたしはずっといきていかなきゃいけないのですか?」
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