最終話

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まるで、孤島という言葉がピッタリの場所。 静かでのどかで、ここなら葵の再出発にはピッタリの場所だと思った。 そして、やけに観光客が多い。 「ほら、ここ! ドラマになった病院じゃない?」 数年前に人気俳優が出演した医療ドラマの撮影場所だったらしく、 若い女の子があちこちで写真を撮っていた。 病院ではなく、診療所だな。 「バックに病院看板入れてよねー」 観光客を避けながら、小さな診療所の入り口へと向かっていく。 ここに、 葵がいる。
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