第1章

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「わー!良かったぁ。同じクラスだよー。」 「本当だ!あと一年よろしくね?」 高校3年になった私たちはクラス発表を前にはしゃいでいた。 中学からの親友夏実と奇跡的に再び同じクラスになった。 「すごくない?私達中1で同じクラスになってから6年間一緒だよ?」 「すごいよね?普通一回くらいは、クラス別れちゃうよね?」 「だよね?私達すごいってー!友情パワー?(笑)」 そんなくだらないことを言いながらはしゃいでいた。 夏実とは中学一年の時同じクラスになり席が近くだったことから仲良くなった。 活発で明るくて意見をはっきり言う夏実は私とは正反対の性格だった。 優柔不断でなかなか行動できない私はいつも自分が好きじゃなくて、でもそんな私のことを夏実はこう言った。 「優花は慎重なんだよ。どの道が一番良いかなって一生懸命考えられる、それってすごいことだよね。」
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