第1章

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そんな風に思ったことなんてなかった。 本当に優柔不断なんだから。 優花ちゃんに任せるといつまでたっても決まらない。 早く決めて行動しなさい。 親や友達にずっと言われてきたから優柔不断な私はダメな私だと思ってた。 初めて優柔不断でもいいのかな?そう思えた。 正反対だけど一緒にいて楽しくてあっという間に出会ってから5年が過ぎた。 そして今年もまた一年一緒に過ごせる。 「今日買い物してかない?」 「うん。いいね。私可愛いヘアゴム欲しいなー。」 学校終わりバイトがない日や休みの日はよく2人で寄り道をするのが日常だった。 今日は駅前で可愛いイニシャルの入ったヘアゴムをお揃いで買った。 「うーん、ピンクも可愛いけどオレンジもいいなぁ。」 いつものことで一つの買い物でも優柔不断が出る私に対して夏実は青に即決。 「早っ!もう決めたの?」
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