第12話

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月見団子はひとりで食べたくない だから久々に御曹司を誘ってみた いやー久しぶりにお誘い頂けるなんて、感涙の極みです! あ、そう? なんか異常に喜んでいた。ここまで喜ばれると正直少し引き気味 まぁほら、あれじゃん? 今日って中秋の名月じゃん、だからほら、食べたいなって でも、お昼ですよ? ほら、昼月ってやつよ。見えてるでしょ、白っぽく はぁ……? なんかピンときてないみたいだったけど、まぁいいや。なんか最近エキストラさんの出番多すぎで、ちょっと辟易してたし じゃあ、おひとつ ああうん、どうぞ おうちに案内して、スーパーで買ったそれを二人で分け合う ……ん~ そのあとすぐに緑茶で流し込む。染みる。こういう時日本人でよかったと心から思う。あんことお茶ってなんでこんなに合うんだろ? あっふ~ 幸子さん ん、なに? 結婚してください やだ もう一個、はむはむ、んまい、もう一個、んでおーいお茶、これ無限ループ出来ちゃうよー ……なんで、ですか? 恋も始まってないよね? ……それはつまり、ランチタイムも始まってないのにディナーを申し込むようなものだと? お、わかってきたね はぁ……嬉しくはないですが 合格 え? まず、付き合ってみよっか ……ナンデ? ランチタイムを一緒に楽しめそうだから 恋、始めてみちゃいました
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