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「おーい!あつしー!!今日は昼からの授業受けるのか?」
いつも通りやる気がなさそうに、2限目の授業が終わり、会ったと同時にそう言うのはこの大学に通っている唯一の友達である西田雄一郎(にしだゆういちろう)だ。
「うーん、どうしようかな…授業めんどくさいし今日は昨日の疲れがたまっててしんどいからなぁ~」こちらもまたやる気がなさそうに答えるのは、先程あつしと呼ばれた男である田崎淳(たさきあつし)である。
「なるほどな…でも、3限行かないとみつきが怒りそうだな」と少し半笑いで雄一郎が答えると、
少し離れた場所からこちら目掛けてその声を聞いたのかムスッとしながら歩いてくるのは、岸田みつき(きしだみつき)だ。
「もうー、なによ…また二人とも休むの?休まれるとこっちが一人になって暇になるでしょー?」
みつきは、授業をサボる常習犯のあつしと雄一郎を呆れつつも愚痴をこぼした。
「だって、めんどくさいもん…なっ、雄一郎」
こりゃダメだ…と諦めつつもみつきがチラッと横目で近くを歩いていた男を見ると、きゃーと大声を出した。
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