闇夜

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 ガチャン    暗闇に小さな明かりが見える  重い扉が閉まり、鍵がかけられる。  静かな部屋という、牢屋  こみ上げてくる悲しみ、さみしさ    絶望・・・  小さなベッドに座りこむ。 「うっっ・・・何で!  何で皆がぁ・・・あぁ・・・」    言葉にならない程かすれた声で泣き叫ぶ、 何時間過ぎたのだろうか、時間の感覚もあや ふやになってきた頃、キーという音とともに 食事が隙間から出てきた。 『食べたくない、もう死にたい皆の所へ・・・』    そんな日が、何日か過ぎた。  食べる事を止め、うつろな表情で寝ころぶ    ガチャ  ドアから眼鏡をかけ鋭い目付きの男が 2人の男を連れて入ってきた。  「初めまして私がここのトップのものです。  いかがですか?こちらの住心地は?」  薄気味悪いにやけた顔でこちらを見ている。 「殺しなさいよ!!  こんなところで生き続けて、  なんになるっていうの!  死んだら呪ってやる・・・  必ずお前も、組織もすべて  呪ってやる・・・」  小さいがお腹に響く声でうなるように 呪いの言葉をつむぐ、 「呪いですか?ふふっ  今回は、あなたにお願いがあり、  やって来たんですけどねぇ」  「訳が分からない!  何考えてんの?  あんた達の頼みなんて聞くわけ無いじゃない!」    
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