闇夜

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「まぁまぁ、話は最後まで聞いてみても、  いいではないですか?」 「はっ、笑わせないで!」                  「それでも、聞いていただきますよ、    諦めて聞いて下さい。  選択肢は2つ  やって生き残るか、やらずに死ぬかです」 「こんな、死に損ないさっさと、殺したら  いいでしょう?」 「そうなんですけど、あなたにも利益があるん  ですよ、あなたの旦那の死ぬ原因、そして、  子供が死んだ訳は知りたくはないですか?」 「えっ!何でそれを・・・  死因を探したけど、見つけられなかったのに  どうして、それを知っている?」 「まぁ、私達の組織の者の仕事でしたから  知っているわけです」 「お前達が、私の家族を・・・  私のすべてを奪ったのか!」 「仕方がない事ですよ、  こちらは、お仕事ですからね  明日、また来ますので、  今日はこのへんで」  ガチャン  ドアに鍵がかけられ男達は出て行った。  『あの人が死んだ・・・   あの子の死んだ・・・   この組織が殺した?   なんで?2人はなんで、   死ななければならなかったの?      何で・・・』  暗闇の中、押し殺した声でつぶやいた。
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