第2章 ゲーム開始

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どれだけ馬鹿力なんだ?それにこちらは手錠をかけられているというのに、ブルグンは馬鹿力で武器まで持っている。 海賊になる前に殺されてしまう。早くもゲーム・オーバーか?このクソゲーが!! 「俺を倒すと言ったのはお前かっ!?」 目の前で見るとその大きさに圧倒されそうになる。奴の身長は1m90cm以上はありそうだ。俺も1m70cm以上はあるので小さい方ではないんだが、奴は俺が見上げるような巨漢である。 「俺……かも?」 クソゲーが!クソゲーが!クソゲーが!! こんなの勝てる訳が無かろう。 「せ、正々堂々と戦お……う」 俺は言う。 「馬鹿かぁ!?お前はぁ!!!!」 ブルグンは火でも吐くのではないかと思えるような咆哮をあげた!! 「この世のどこを探せばいい?どこでそれは見つかる!?正々堂々とはなんだ?甘いことを言うな!!」 そう言うとブルグンは剣を振り上げた!! いきなりゲーム・オーバーか!!どうする事も出来ない!!こちらは両手両足を拘束されているのだ!! こんなゲームするんじゃ無かったと思いながら俺は目をつむった!! その時!! 「船長!!大変だ!!」 扉を開けて、慌てふためいたブルグンの子分らしき海賊が現れる!! なんだ?どうした? 俺は片目をそーっと開けると、慌てて飛び込んできた子分はブルグンに耳打ちをしている。 「な、なぁにぃっっ!?」 子分の報告を受けたブルグンは血相を変えて部屋を飛び出して行った。
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