第2章 ゲーム開始

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どうする?どうすればいい? とてもでは無いが、こんな手足が不自由な状態ではいかに「オーバー・ヒート」があろうとも戦いにならない。 それになんだ?あの大量の剣は? 何回、俺のことを斬ろうの言うのだ? 俺が身構えていると、ブルグンが大声で言う。 「お前らー!命が惜しければ俺と一緒に戦え!!」 なんて馬鹿でかい声だ! それに立場が逆じゃねえか!? 「我と共に戦え」は俺がさっき言った台詞だ!! すると、ブルグンの背後から子分らしき海賊がゾロゾロと部屋に入って来る。 そしてなんと、俺たちの手錠の鍵を解除し始めたでは無いか? もちろん、足の拘束も一緒に解いてくれる。 これで俺も晴れて自由の身となる。 「お前たち変な気を起こすんじゃねえぞ!武器を持って甲板に出ろ!!」 部屋にいた男たちは不思議そうに顔を見合わせている。 そこに!! ドッーン!! 「うぉっ!?」 いきなり凄い衝撃が俺たちを襲った!!それと爆発音だ!! なんだ!?なんの音だ!? 「ちっ、もうそんな距離まで!?」 ブルグンはそう言うと慌てて部屋を出て行く!! 子分たちも慌ててブルグンを追いかけるが、部屋の中の男達はなかなか動こうとはしない! そこへっ!! ドッーゴーンッッ!! また新(アラ)たな衝撃と爆発音がする!! これはただ事では無い!! 部屋の中に取り残された男達も徐々に慌て始める。 そして男達は剣を取った!!そして今度は我れ先に部屋を出ようとする!! 少し出遅れた俺は慌ててブルグンが大量の武器を放り投げた場所に行く!! とにかく武器だ。俺も武器を確保しなくては話にならない! くそっ!? 少し出遅れたのがいけなかった。もう良さそうな武器が残っていない!!あるのはボロボロのものばかりだ!! しかし、残っている武器の中でも少しは良いものを選ぼうとして、俺はしゃがみこんで武器の山を引っ掻き回す。隣ではムンクも真剣な表情で一本、一本武器を品定めしている。 俺には反則の「オーバー・ヒート」がある。後は武器だ!武器さえあればなんとかなる。少しでも良い武器を選んでやる。
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