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どれもこれもくだらない。
だが俺には無意味に思えるものが、この世界では高値で取引され、皆がほしいと望んでいるようだ。
たった石ころ一つに何千万円という値が付く。
ここは衣裳部屋だろう。
アンティーク物の机の引き出しの上、中には輝く宝石がいくつも入っていた。
特に高値で取引されている石を鞄に入れ、部屋を出る。
埃一つ落ちていない廊下に再び出ると、本当の狙いを定めるために再び神経を研ぎ澄ませる。
やはり、あそこか。
一番リスクは高いが、やるしかない。
絵画の飾ってある廊下を突き当り、右の部屋の扉に手をかけ、ゆっくりとノブを回す。
【大丈夫だ】
俺の五感がそう言っていた。
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