古典

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「は?何これ?」 入学して一か月程経ち、そこそこ勉強して入った入学した男子校にも慣れてきた頃だった。 今日は月曜日で一週間の中で最も俺のテンションは低い。 校舎は5階建てで上から順に1年、2年、 3年、職員室となっていて、廊下を挟んだそれぞれの教室の反対側に特別教室がある構造だ。1階は保健室とか事務室とかいろいろある。 つまり、1年の俺らは毎日毎日5階まで上がらないと行けないわけだ。 とてもだるい。 止まってしまいそうになる足を、どうにか動かして俺は自分の机まできた。 ちなみに俺の席は廊下側の1番後ろである。ドアを開けるとすぐ座れるので結構気に入っている。 いつも通りリュックを机の横に置き、ふて寝をしようとすると、それは俺の目に飛び込んできた。 それとは「問題」である。 眉間に皺が寄った。 俺の机に、いや厳密に言うと俺が使っている机なんだが、まぁ机に、だ。そのど真ん中にシャープで直接字が書かれていたのだ。
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