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さっきまで俺の下で乱れてたあいつは
もうケータイ片手に他の男に連絡しているようだ
まぁ、あいつのそんな性格を知ってて彼氏の一人になったわけで
「じゃあ明日そっち泊まりにいくから。……ああ、じゃあ。」
「またこの前のやつか?」
「宏一のことか?あいつならとっくに切ったって。今のは大学の後輩」
また新しい男かよ
眉間に皺を寄せた俺を見て、千尋がおかしそうに笑った
「なに、妬いてんの?」
挑発するように俺の顔を覗き込んでくる千尋にイラついて
噛みつくようにキスをすれば、馴れたように受け入れるから余計腹が立つ
「さっきあんだけヤッたのに、元気じゃん」
「お前が誘ったんだろうが」
「そーなんだけど」
先程胸元に付け印にもう一度吸い付き、上書きする
どうせ明日には別の男に抱かれてしまうのに、
いつもこんなことをしてしまうのは…
「やっぱお前好きだわ」
千尋のその一言にどうしよもなく胸が躍って、苦しくなった
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