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瑞希千尋は浮気性である
……違うか、尻軽である。
とにかく尻が軽い。羽根のように軽い。
毎日のように男を掴まえてきては誘う
それなりに見た目もいいものだから、ノン気のやつまで釣られてしまう始末だ
かくいう俺も、元々はノン気……というか
俺の場合、千尋だけって言うか…
とにかく、俺も千尋と知り合うまでは男同士なんて考えもしなかった
だがまぁ、俺は千尋に惚れてしまった
千尋にとって俺はただのセフレだと分かっているのに
「この気持ちが分かるかお前に…」
「いやー、全然分からないな」
「だろうな」
しれっと答える渚に少しイラッとして手元のコーラを一気に飲み干した
目の前に座る男、渚は高校以来の親友である
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