第1章 僕の話

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僕は いつも朝5時に起きます 妻は 朝が苦手なので まだ寝ています 朝食はいつもコーヒーと食パンを食べてます 妻は娘の送り迎えなどがあり忙しいので 僕の事はなるべく自分でします 毎週火 金は燃えるゴミの日なので 出勤の時に持っていきます アイロンがけ されてないシャツを着て 昨日のままソファにかけてあるスーツを着て 誰も聞いていないのに いってきます と言う ご近所の奥さんと挨拶を交わし ゴミを捨てると 駅方向に歩きだします 途中にある バス停に並びます いつも このバスは遅れてきて 今日も5分遅れです バスの中はいつも満員です でも 僕は平気です 何故なら 君がまた乗っているからです 君はいつものように少し眠そうにしています いつも スマホを弄りながら ヘッドホンで音楽を聴いています 彼の制服のF高等学校は 僕の住むT区の 3つ隣のY区です 君は 僕の事など チラとも見ずにスマホに夢中です こんなに見つめているのに 君は絶対に僕を見ません そしてバスは目的地の地下鉄前で停まります 僕も君も 他の乗客とともに 地下鉄の階段を降りていきます 同じ□□行きの電車の 同じ車両に乗ります 毎日 同じです
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