第1章 僕の話

5/19
前へ
/252ページ
次へ
主任の僕は 上司に部下の事で いつも怒鳴られます その部下というのが 風見 万智高(かざみ まちたか)という男です 24歳にもなって いまだに学生気分が抜けてません 風見は 背が高くハンサムで 仕事は不真面目なのに 女子には人気があります 女子社員のグループ といつも合コンで 遊んでいるらしく よく遅刻します 仕事もいい加減で 上司は風見を毛嫌いし 僕に押し付けてきます 風見は 僕を完全に見下し お飾り主任 と女子社員と笑っています 僕は 風見が嫌いです こんな奴 早くクビにしろ と思っています でも 風見の成績は 僕より断然 良いのです だから 僕は 風見に強く言えません 女子社員は 主任の僕より 成績だけはいい風見の方が魅力的らしく 態度を変えて接してきます 風見の前の猫なで声を 僕の前では一転させ 強い口調で キャンキャン喚きたてる 彼女らにとっての 僕は何なのでしょうか 曲がりなりにも 上司の僕に タメ口で やれ 資料の提出まだかだの やれ 昨日の報告書どうなっているかだの 口喧しく 可愛いげがない 僕は 女子社員が嫌いです 風見と僕への態度を変え いつもムスッとする 生意気な女子社員が嫌いです
/252ページ

最初のコメントを投稿しよう!

393人が本棚に入れています
本棚に追加