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「店長ッ!!本当にすみませんでした……!!」
フリルが淵を囲む白のエプロンを握り締めながら頭を下げる。
店長はレジをカシャッと閉めると、深い息を吐き出して私を見下ろした。
ポマードの香りがツンッと鼻を通り抜ける。
「橋下君は気が利くし、勤務態度も良好。残業だって嫌な顔せずに引き受けてくれて……よく、頑張ってくれていると思う」
「店長……」
目尻を細くした店長の我が子を見守るような瞳に、目頭がうるうると熱くなるのを感じた。
「デ、モ、ネ、」
「へ……」
「クビ。この一ヶ月君のせいで払った慰謝料いくらだと思ってるの?大赤字だよ」
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