第一章

9/10
前へ
/35ページ
次へ
コンパクトミラー片手に、横目で私をチラリと見る麗さん。 全身に穴が空いたようだ。 「あのっ……、麗さん!私の話を……」 「ええ~、そんなの仕事中みたいじゃないの」 「みたい。じゃなくて、仕事中でしょう!?」 「あ、そっか。フフっ」 これも私の緊張をほぐす一貫なんだとしたら……、麗さんの力量は計り知れない。 これじゃあ、どっちがカウンセリングされてるのかわからないよ。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2236人が本棚に入れています
本棚に追加