~プロローグ~

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彼女は美しい女性だった。 絹のように艶あるブラウンの長い髪は、滑らかな曲線を描き その下にある裸体を、妖艶に演出する。 「藤真……愛してる……」 そう呟く小さな唇も、涙に潤む大きな瞳も。 骨格から…… なんて言ったら 職業病かと笑われるんだろうけど 全てが完璧で、全てが…… 「……俺も。俺も愛してるよ」 造られたモノ。
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