~プロローグ~

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「うわっ……、雪?アラレかな……」 管原が窓の外を眺めポツリ溢した声に、体がピクッと反応した。 最悪だ…… 「だから、いってんじゃん!!管ちゃん!!暖房MAXにしてよ!!!」 「そ、そうですね……こりゃ、寒い訳だ」 落ち着きの無い環境だけは唯一の救い。 宮我の怒鳴り声、バタバタ遠ざかる管原の足音。 視覚は衰え、聴覚ばかりが研ぎ澄まされてゆく。
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