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茉麻が携帯端末で遊び始めたのは1月頃
ちょうど学校ではテストのある時期だった
その日もテストが終わって次のテストの予習をしていた
大学生では空きコマがあって勉強ができるというのはいい事だって思ってた
高校生でできなかったのが残念なくらい
「菜奈ちゃん、ごはん食べに行かない?」
「茉麻ハンバーガーばっかりじゃない。いいけど、私はフィッシュバーガーしか食べないからね」
「いこいこ!」
茉麻はショップについても、列に並んでも端末を弄っていた
「茉麻、何にする?」
「ん!あ、菜奈ちゃん持ってここ押しといて」
「え、うん」
よくわからないまま端末を持った私は茉麻の言ったボタンを押し続けた
そしたらすぐに熱くなってきて、画面が白く光ってきた
「茉麻……茉麻これ!」
「うー、ちょっと待ってあと一円」
「茉麻!画面が!」
白く光る画面はもうその光以外の何も見えなくなっていた
私は訳が分からなくなって、眩しくて目を閉じていた
「な、菜奈!?ちょっと!?」
茉麻の手が私の手に触れる
その瞬間端末の熱が私に流れ込んできた
熱くて、痛くて、眩しくて、私は茉麻の端末を離そうとして
端末が手にくっついているのを感じた
端末の熱が私に伝わってきた
私の手を通ったビリビリとした刺激は私の頭に上ってきた
何も考えられなくなった私はその場に倒れこんだ
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