2人が本棚に入れています
本棚に追加
_____「よいしょっと。」
家に帰ると、今にも壊れそうなダンボールの箱を抱え、わたしは手紙探しを開始していた。
「ソラ、そんな箱引っ張り出してどうするの?」
「あ!お母さん帰ってたんだ! ちょっとね。
大丈夫、すぐ終わりそうだから。」
昔の思い出のものは全部この段ボールに収納されていた。
「終わったらちゃんと片付けといてよ~。」
そう言いながらお母さんは1階へと降りて行った。
さてと。
やっぱり、改めて思い出すと気になる。
リュウはわたしにどんな言葉を残してくれたんだろう。。。
キュッ…
古びた段ボールのふたを左右に開く。
懐かしい香りとともに、部屋の時計の音が時の流れを感じさせた。
カチカチカチカチ…
最初のコメントを投稿しよう!