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「おい、そこのチビッコ、ここってどこだ?」
ダンテに問われネスは一瞬目を丸くしたが、その驚きは彼らが現れた事ではなく、唐突に問い掛けられた事に驚いているようであった。
「ん。ちょっと待って。しばらくしたら教えられるから」
「は?」
ネスの慣れたような答えにダンテが呆れた声を出す。
「ようこそ、『アキレギア』と『リアトリス』の住人よ」
その時突然ドアのところから聞こえた声に、ゲートから現れた3人がそちらを見る。
「あ、マスター!この人達新しい仲間?」
カービィが嬉しそうに声の主に話しかける。
「貴様、何者だ?」
バージルが警戒するように問う。
ドアに寄り掛かるようにしている男は、ダンテとバージルの銀髪というよりはさらに白に近い髪をしており、上下の衣装も真っ白である。
「いや、驚かせてすまない。私とここにいる人達は君達に危害を加えるつもりは無い。黒髪のお嬢さんはともかく、銀髪の2人は手にかけている武器を納めて貰えないかな」
3人の方へ歩いてくると、マスターと呼ばれた青年は穏やかな笑顔でそう言った。
それにダンテとバージルが驚愕する。
確かにダンテは2丁の銃に、バージルは刀に手を伸ばそうとしていたが、常人には気付かれないほどの動きである。
その僅かな動きを見切ったとなると、相手は相当な手練であるはずだ。
しかし、相手からは何の敵意も感じない。
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