モーリス・グリーン

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 飛び出し角35度でスタートし、顎を引き頭を下げた姿勢を維持する。  瞬発力に優れる大腿直筋群を最大限に活用すると同時に、持続力があり後半必要となるハムストリングを温存する。  そして20m地点から40m地点まで徐々に上体を起こしていき、最後。  前半温存していたハムストリングを使い、最高スピードへと到達する。  ハムストリングの他に深腹筋群の活用もポイントとなる。  この筋群を強化することにより、後脚のリカバリーを速くし、失速を抑える。  話ではモーリス=グリーンが所属しているチームHSIでは、強靭な腹筋を得るために1日に500回以上の腹筋トレーニングがノルマとして課せられているという。  その、科学的にも裏打ちされている、モーリス=グリーンの光速の走り。  そして、凄絶な生涯。  芽が出なかった若年時代。
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