0人が本棚に入れています
本棚に追加
『橘カナ子とは結婚するな。不幸になる。家事や子育てもろくにせず、月の小遣いは1万円程度しか貰えない。休日どころか仕事でクタクタに帰っても家族サービス強要させられて、休む暇も無い。奴隷のような生活が待っている。そればかりか……』
辛苦がこもった文章が長々とつづられていた。
橘カナ子とは、幼馴染で好きな人だ。
その人と結婚できたのであれば、幸せな毎日を過ごせると思っていたが……そうでも無いようだ。
そもそも、このメールが未来の自分からだと信じたのは、この文章の前に当の本人しか知らない秘密の内容を事細かく書かれていたので、真実で信用に値することが出来た。なお、その内容は伏せているのであしからず。
未来の自分からの警告を信じて、橘カナ子とは結婚しないと心に誓ったのだった。
のだが――
最初のコメントを投稿しよう!