27人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
「遅れてごめんなさい」
走ってきた相沢さんが頭を下げる。
「服を選ぶのに時間がかかってしまって」
俺に会う服を悩みながら選んでくれたのかと思うと、ついニヤけてしまう。
「行こっか」
「はい!」
相沢さんと2人で会うのは、今日で5回目。
流れで友達も含め会ったことはあるから、それを合わせるともう少し会った回数は多い。
今日こそ、言う……!
夜景がきれいなレストランに入り、席につく。
「ここ、予約取るの大変だったんじゃないですか?」
相沢さんは夜景に目を輝かせながらも、少し申し訳なさそうに言った。
「ううん、気にしないで」
確かに大変だった。
でも、相沢さんが喜んでくれるのなら、人気レストランの予約など大したことではない。
最初のコメントを投稿しよう!