第1章

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 ヘッドフォン越しに、ハハハと乾いた笑い声が耳をくすぐる。照れた時によくする、肩を竦めて首の後ろをさするようなその仕草も笑い方も、いつまでもちっとも変わらないそのことに、何よりもの安らぎを覚えている自分に気づく。
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