や、やめて……!!!

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「ん…?」 目が覚めると、地下室?らしきところに僕は横たわっていた。 「こ、ここは?」 「あ!センパイ!!起きた?」 そこには、やはり、ニコニコと笑って、僕を見ている少年。陸海君がいた。 「陸海君…?」 何で陸海君がこんなところに? ………あ、そうか。僕、誰かに口を塞がれて……捕まったんだっけ? 捕まった? 誰が? 僕が? ……!! 「こ、ここから出して!家に帰らせてよ!」 「まぁまぁ、落ち着いてセンパイ……」 「落ち着け?!落ち着けるわけないよ!陸海君、自分がこの立場になったら落ち着けるの?!」 「だから、センパイ…」 「だからじゃないよ!」 「……うるせーなぁ!!!」 ビクッ! 「だから、落ち着けって言ってんだろ?話も聞けねーのかよ。低脳が!!」 「陸海君…?」 「あ?何?」 「その、朝と態度が違うって言うか…」 「はっ!そんなの、猫かぶりに決まってんだろ?素でいるやつの方がすくねーんじゃねーの?」 「そ、そんなの、、、」 ひ、酷すぎる。 「あ、センパイは素だっけ?よくやってこれたね~」 「陸海君!!」 「何?」 「な、何で、こんなところに僕をつれてきたの?」 理由がわからない。 僕は、陸海君になにもしていないはず。 ましてや、昨日初めて一昨日初めて会ったのに…… 「センパイさ、五歳ぐらいのとき覚えてる?」 「五歳…?」 何か合っただろうか。 ……… 五歳の時にあったことと言えば…… 御正月 こどもの日 七夕 誕生日 クリスマス これぐらいだろうか。 御正月、七夕、誕生日、クリスマスは、今でもやっている。 う~ん……何もないんじゃ…… あ、クリスマス。 確か、初めて、お母さんが仕事場の友達に誘われて、クリスマスパーティー行ったっけ…… 確か、その時……子供が、七人くらい来てて、皆でかくれんぼしようとしたら、一人いなくて、皆で探したっけ…… その男の子の名前は… 『近藤 陸海』 「え?でも、まさかね。あのときの子とは、全然違うし、いや、顔は似てるけど、声……は、声変わりか。え、でも、性格とか……」 「あ、思い出した? そう。俺は、あのときの男の子だよ。 もう。俺の事をあんなに必死に探してくれたセンパイのことが、忘れられなくて……」
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