始まりは唐突に…

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僕は、袋から買った本を出した。 「どっちから読もうかな…」 僕は、悩みに悩んだ末で、BL小説から読むことにした。 「ちょっと楽しみだな……ペラッ…」 数分後… 「はぁ……」 僕は、精神的に疲れていた。 「何で男同士で、sexするんだよ……」 そう。 僕はた探偵ものや、ファンタジー系の小説だと思っていた。 まさか、男同士の乳繰り合いの小説だったなんて、予想外だった。 「はぁ……」 またひとつ、ため息をついた。 その時、 "ピンポーン" チャイムがなった。 「?こんな時間に誰だろう?」 時計を見ると、夜の10時をまわっている。 「……はーい。ガチャ …どちら様ですか?」 そう言ってドアを開けると、そこには、やんちゃ、元気、という言葉があうだろう雰囲気を醸し出している、男の……人?が立っていた。 「あ、こんにちは!いや、こんばんはか!ハハハ!!」 げ、元気だな…… 「あの、もう夜も遅いので、もう少し声量おさえたほうが……」 「あ!すみません!!」 全然小さくなってないよ…… 「俺!隣に引っ越してきた、近藤 陸海(こんどう むつみ)ッス!」 「コ、コンドームつみ?」 「あ、イントネーション違うッスよ?」 「あわわ!ご、ごめん!」 「大丈夫ッス!!」 はぁ…… 僕何言ってんだよ… コンドームだなんて…… はしたない……… やっぱり、僕もそういう年頃なのだろうか? それとも、ただたんに、先程読んだBL小説が頭から離れないからか…… 「すみません、名前!教えてください!!」 「な、名前?あ、そうだね、僕の名前は、小鳥遊 由宇夏(たかなし ゆうか)。よろしくね」 「小鳥遊…由宇夏先輩……」 「え?先輩?」 「はいっ!俺、高1なんで、由宇夏先輩のいる学校入るんです!」 「え、えぇぇぇぇぇ!?」 「?!そ、そんなに驚かなくても……」 「ご、ごめん……つい、ビックリして、」 僕の通っている高校は、偏差値が65を越えていて、エリート校とも呼ばれている。 陸海君には悪いけど、見た感じ、頭がいい部類の人間ではなさそう……あぁ、僕、本当に失礼だ…
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