カンケリ

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「じゃあテメェが一人で遊んでやれよ!!俺達が遊ぶ理由はないだろうが!」 ヒサシは僕に歩み寄り、ドンッと僕の肩を押した。 「さあ、カンケリをしようか」 公園を出ようとする三人の背後に……ヒトシくんがいた。 いつの間に公園に入ったのだろうか? 空きカンを手に持ち……僕達を見ていた。 さすがの三人も、頭部の砕けたヒトシくんを前にしては強く出る事が出来ないようだ。 振り返ったその表情は、明らかに引きつっているのが分かる。 「お、俺はヒトシの言う通りに公園に来ただろ……もう帰っていいよな?」 学校でヒトシくんや僕をいじめていた時とはえらい違いだ。 「まだ遊んでないじゃないか……カンケリをするんだよ。最初の鬼は……そうだな、コウジくん……きみがいい」 ヒトシくんはコウジを指差し、空きカンを投げつけた。 それはコウジの体に当たり、カランと音を立てて地面に落ちる。 「ふ……ふざけんなよ!こんな時間に連れ出しておいて、カンケリだと!?ナオヤと二人でやってろよ!!」 三人の中で一番頭の悪いコウジ。 そう叫ぶと、地面に転がった空きカンを思いっ切り踏み潰した。 グシャッ!! コウジ足の下で、空きカンがペシャンコに潰された。
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