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「ヒトシくん、木から落ちたんだって?」
「何で木に登ってたのかしらね……」
ヒトシくんのお葬式……周りでは、なぜ死んだのか、なぜ木に登っていたのか。
僕はその理由を知っている。
ヒトシくんは……お葬式に来ていない、いじめっこ達に殺されたようなものだ。
いつも一人のヒトシくん。
友達が欲しくて……いつも自分をいじめているやつとでも遊びたくて……。
カンケリをしていたやつらに勇気を出して声を掛けた。
すると、ヒトシくんはこう言われたんだ。
「木の枝に引っ掛かったカンを取って来れば遊んでやるよ」
ヒトシくんは遊んでほしい一心で、木に登った。
カンの引っ掛かっている枝に乗り……そして足を滑らせて落ちた。
頭から地面に落ち、首の骨が折れ、頭蓋骨が砕けて……脳が飛び出したのだ。
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