カンケリ

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街灯の下……薄暗くてよく分からないが、子供が一人……空きカンを足で転がしている。 「……誰だこんな時間に」 さすがにこんな時間だと眠くて仕方ない。 僕は部屋の照明を消し、ベッドに戻った。 カン……カンカラン……。 カラン……カラカラ……。 カンッ……カラン……カン。 うるさいな……いつまでやってるんだよ。 外から聞こえる空きカンの音がうるさすぎて、ろくに眠る事も出来ない。 「あーっ!!もう!!」 僕は布団から出て、窓に歩み寄った。 そしてカーテンを握り、シャッ!と勢い良く開けた。 窓の鍵に手を掛けようとした僕。
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