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ヒトシくんに、半ば強引に連れ出されるように……僕は公園に来た。
ここは……ヒトシくんが木から落ちて死んだ公園。
僕が来た時には、すでにヒサシ、ユウヤ、コウジがいて、なんだか怒っている様子で僕を睨んだ。
やつらも……ヒトシくんに無理矢理連れて来られたのだろうか。
「ナオヤ!!なんでテメェが来るんだよ!」
リーダー格のヒサシが僕を見るなり怒鳴る。
この言葉で……僕は身がすくみ、足が動かず前に進めない。
このまま公園に入ったら……僕はいつものようにいじめられるかもしれない。
「大丈夫だよ……今から殺すんだから」
僕の背後でヒトシくんが呟いた。
そして……背中をポンッと押して僕を公園の中に押し込んだ。
そうだ……ヒトシくんがこいつらを殺す手伝いをする為に僕は来たんだ。
その気持ちが、僕の足を前に動かした。
「ヒトシくんに言われて……来たんだ」
声が震える……三人を目の前にして、怖くないはずがない。
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