ある日来た一通のメール

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私はどうもしない普通の中学生 世の中の都合で大人扱いされたり 子供扱いされる歳 「あほらし」 だれも居ない屋上でそう呟く 昼休みいつも一人の屋上 別に苛めとかじゃない ただ教室の空気が嫌いなのだ 偽善や自己満足 嘘にまみれて汚れた真実 平然と繰り返される暴力 見て見ぬ振りをする担任 なにもかも だからこうして青空に一番近い場所で いつも寝転がる いっその事こんな世界なんか無くなってしまえば良い 政治家も 大人も 子供も くだらない美辞麗句を並べて 相手の機嫌を取るだけの世界なんて… そんな事を考えていると何の前触れも無く メールが届いた事を知らせるアラームが鳴る 「誰からだろ…」 そのメールは自分のメアドから来ていた 「何これ…気持ち悪…」 気持ち悪いと言った手前あれだが 不思議と消す気にはならなかった 件名 昔の私へ そのメールは開かない、そう決めた
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