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梅雨特有の湿気をおびた長雨が降る。
その部屋の住人
仲西 響は顔に落ちる水で目が覚めた…
響
『ん?……な…何だよ…雨漏りかよ…』
築30年…二階建て木造のアパート…家賃2万8千円
既に5年は住んでいる。
響
『ボロだからね~そろそろ引越かな…』
響はラジオ局に勤める構成作家である。
時間が不規則な為か部屋は散らかり、片付けるより引越た方が早い有り様だった。
普段なら後回しにするのだが、今回の雨漏りは何度も……
携帯に手を伸ばす。
響
『お~久々頑張ってる?突然何だけど…部屋探してくんない?』
かけた相手は長年の友人で不動産屋の京平。
京平
『久々にかけてきて依頼ですか(笑)なら今日店に顔出せよ。いくつか挙げとくから』
そう言うと電話を切る。
響
『さて…仕事に行くかな…の前に京平の店に寄るか…』
雨漏りのしてる下に洗面器を置いた。
何でもない1日…
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