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京平
『早いね…急に引越どうした?』
響
『雨漏りが酷い(笑)それだけだよ。何かある?』
京平
『いくつか…仕事場に近いヤツでね…』
そう言うといくつか広げた。
しかし、響の目にあるファイルが映る。
響
『あの…棚の奥の難あり物件ってのは?』
京平
『あれは…客に出せない物件だよ』
響
『見せてよ(笑)』
仕事柄そんな物に惹かれる習性がある。
京平
『今…社長いないし…見るだけなら…いいか』
そう言うと京平は棚から取り出す。
たくさんの訳あり物件がある事に驚く。
その中でも取り分け、響を惹き付ける物件があった。
響
『これ…凄い条件いいじゃん?家賃書いてないけど…殺し?自殺?』
京平
『……あっ…それか…それは…無理だな(笑)引越た人間が一週間持たないんだよね…』
響
『お化け?か…』
京平
『そんな所だな…』
響
『俺は信じないし、感じないから平気かもな(笑)』
京平
『いや…そこは本当にヤバイ物件らしくてさ…どこの不動産も手を焼いてる物件だぜ…やめとけって』
響
『ちなみにいくらだ?』
京平
『社長に聞いてみるか……』
京平は席を立ち電話をかける……
響は感じないならわからんだろと…その立地条件にも惹かれていたが、それ以上に…何かに惹き付けられていた。
京平
『お前がその部屋に13日入れたら…家賃いらねってよ!』
響
『13日?!二週間かよ!おいっ!決めた!俺そこに引越よ』
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