第1章

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フラフラと手がお尻に伸びそうになる。ぐっと理性でこらえる。さすがにそんなに馬鹿ではない。もし捕まったら人生が狂う。仕事も首になるだろうし、由美を何よりも愛している。由美を裏切ることなど出来ない。今日は早く帰る約束をしている。そして、どうしても由美に聞きたいことがある。 「ブーッ」 マナーモードの携帯がメールを受信した。由美からかもしれない。何か家に忘れ物をしただろうか。 体をくねらせ、携帯を取り出した。 目を疑った。宛先は自分からだった。
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