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その時だった、地面が大きく揺れ立っていられなくなり、僕は校庭にしがみつくようにしゃがむ。
周り中から悲鳴が湧き上がる。
5分くらい揺れていただろうか?
揺れが収まった。
僕はお爺ちゃんに学校で地震を身体に感じたら、全速力で屋上に走れって教わっていた通り、校舎の外階段を屋上に向けて駆け上がる。
屋上に駆け上がった僕は、息を整えながら周りを見渡す。
僕と同じように荒い息づかいで屋上に避難していたのは、全員スマホを持たせてもらえていない生徒だった。
僕は慌てて屋上から校庭を見下ろす。
校庭では校長先生を始め、先生や生徒全員がスマホを必死に操作している姿が見えた。
目を海の方へ向けると、黒い壁のような物が、学校の方へ近寄ってくるのが見える。
僕は大声で叫んだ。
「逃げろ――!!津波だ――! 」
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