第1章

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あの母を入居させるには、小暮の知っている限りこれ以上最適な所はない。 小暮にとってハッピー老荘に母を入居させると言うことは、母親を捨てると言うことに他ならなかった。 もちろん小暮に迷いは微塵もない。 ハッピー老荘は人員強化のため、その分少しばかり他のホームよりも費用がかさむ。 が、小暮の父親は、家では皆目頼りにならないが、外ではなかなかのやり手で、収入も一般サラリーマンよりもかなり高い。
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