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中高を普通に卒業、大学には金銭面で行かずバイト生活。
奨学金も考えたけど、借金と言うものが親の事もあり自分でしたくはなかった。
「休憩入っていいよー」
「はーい」
時折、こうやって自分の人生を見返しバイトの終わりを待つ日々だ。
そして、お昼頃になり自分の休憩の番が回ってきた。
今日の昼飯はどうしようか…
「ほれ、奢りだ」
「あ、先輩ありがとうございます。
どういう風の吹き回しですか?」
「別に、少し機嫌がいいだけだ。
昔の俺は、今より未来をしっかり考えて心配してたんだなぁとな」
「なんですかそれ」
笑いながら話す先輩に、笑いながら返す。
本当に何を言っているんだか…
休憩室に入り、先輩に貰った弁当を開け黙々と食べていると
《You've Got Mail》
携帯が、静かな休憩室に鳴り響く。
音量を少し下げよう
これと言って、こだわりがある訳では無いが、ご飯は静かに食べたい派の自分は携帯に邪魔をされ
少し不機嫌になりながらも携帯を開く。
すると、送られてきたアドレスは自分の名前で表示されていた。
「?」
一体、誰だ?と不審に思いながらもメールのタイトルに目をやると、これまた不可解な事が書いてあった。
-数年後の自分から-
なんだこれ
悪戯メールかと思ったが、見るだけなら大丈夫だろう。リンクは踏まない。
そう考え、そのメールを開く事にした。
しっかりと弁当を食べ終えた後に
「…………………」
メールを見た後、空になった弁当を捨て、仕事に入る前に買った飲み物で喉を潤し
大きなため息と共に外を見る。
「悪くは無い…かな」
小さく漏れた言葉。
窓ガラスに薄っすらと映る自分は、見慣れた顔がいつも通りに笑えている。
ならば、今後の頑張り次第でどうとでもなる。
そう思いながら、再度メールの内容に目を通す。
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