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先に家に着いたおばあさんが桃を置いて待っていると、おじさんが帰ってきました。
「ばあさん、ナンジャそのデカきもい桃は?」
「川から流れてきたんで、三時のオヤツにどうかと思いまして」
訝しげに聞くおじいさんに、おばさんはあっけらかんと答えました。おじいさんは顔の皺を深めて、下向きため息を吐きます。
「ばあさん、これは突然変異か遺伝子異常じゃよ、こんなモン食えるか。返して来なさい」
そう言って顔を上げて見れば、既に包丁を振り上げて微笑むおばさんが居るではありませんか。
「あっ!テメェ!!」
「キエエエエエエイ!!!!!!」
おじいさんの制止は届かず。おばあさんは奇声をあげて桃を真っ二つに。
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