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待てよ?
僕には友達もいない。つまり生徒っていう可能性は0に等しい。風紀委員?いや、こんなに早く情報は入らないはずだ。担任?んー僕に興味ないだろう。なんせホスト教師だから可愛い生徒しか話してる所見たことないね。
まぁいい、とにかくこのうるさいのを止めなければ。
「いるのはわかっているんだ橘 雫!出てこい!お前に話がある!」
…?え?
だ、誰ですかーー!?!?
担任でもないし僕のクラスメイトでもないぞ。なんで僕のフルネーム知ってるの?僕は有名人だったの?
いやいやないない、前髪もずっと切ってなくて目は常に隠れてるしマスクも毎日欠かさずにしてる。こんないかにもひきこもりみたいなやつが有名な訳ない。あるとしても悪目立ちだ!!
「ど、どちらさまですか…僕に用事?まさか学校に行かせる気では」
「うるさい、俺様のいうことを聞け、黙って扉をあけろ」
僕はぼそぼそと小声でドアの向こうにいる謎な人物に問いた。が、僕の声は途中で遮られてしまった。
なんて強引な人なんだ…!!
しかも自分で俺様なんてキモイ!!出たくない!!
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