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ひろくんには、私の家庭のことを隠さず話した。
両親が離婚して、母と妹の3人で暮らしていることも話した。
ひろくんから、
「おとうさんと会いたくない?」
と聞かれたとき、私は、
「会いたくないよ!」
と、少し意地を張って答えた。
でも、私の内心は、会いたいような、会いたくないような…複雑な心境だった。
ひろくんとお付き合いを始めて1年ほどしたとき、ひろくんから、
「僕が結婚相手としてふさわしいかどうか、きちんと見てほしい!」
と言われた。
ようするに、結婚を前提にお付き合いしてほしいという意味だと私は理解した。
それからさらに半年ほどして、私はひろくんから正式にプロポーズされた。
ひろくんのプロポーズの言葉は、
「僕と結婚してください!」
だった。
ストレートで飾らない言葉に、ひろくんらしいと感じたが、私はなぜかとても嬉しくて、涙が出てしまった。
私も、
「こんな私でよければ、よろしくお願いします!」
と答えて、承諾した。
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